月別アーカイブ: 2019年8月

可動性検査の練習

高橋透先生講習会の復習のため、練習会を月1~2回行っています。

講習会の記録はこちら↓
https://daruma7korobi8oki.com/2019/03/24/

昨日の練習会は、四十代のおっさん二人でした(写真はそのイメージで…)。

「可動性検査」を中心に、3時間。

「可動性」には、関節の可動範囲だけでなく、
相対的に位置関係を変える骨どうしの動きを、すべて含みます。

また、軟部組織の質感や運動方向も、あわせて診ます。
ですから、検査時間は短くても、情報量としてはそれなりに多くなります。

これに、筋力検査と四肢長、問診(目標設定含む)などを
組み合わせて、情報を優先付け、
その人の来し方(履歴みたいなもの)と、現状を知り、
今後の方向性について判断します。
このことを、僕はたぶん、十年前から知っていました。
けれど、「知っていることと、やれることは違う」と
思い知ったのは、ごく最近です。

生きているうちに思い知れて、よかったです。

治療者たるもの、それぞれの価値観のもとで、
皆さま、力を尽くしていらっしゃることと思います。
そんな中で、この講習会・練習会では、十数名の方々と
価値観をともにし、研鑽しています。

練習会も講習会も、まだ新しいお申込みをお待ちしています。

第4回講習会のご案内↓

高橋透先生「マニュアルメディスン講習会」第4回 ご案内


2019年9月28日(土)29日(日)、神戸にて。
(第3回までで、各種検査法、脊柱の筋エネルギーテクニックを学びました。
第4回は骨盤帯を扱う予定)

練習会については、神戸・京都にて随時。
中西宛てにお問い合わせください。

高橋透先生「マニュアルメディスン講習会」第4回 ご案内

 

過去3回で、徒手検査法、後頭下アジャスト、筋エネルギーテクニックを学びました。
第4回は、骨盤帯の評価、筋エネルギーテクニックの予定です。

カリキュラムの内容だけでなく、毎回、触る目的と精度、情報の解釈について、学びを深めています。
「目的なくテクニックを施すだけ」の講習会ではありません。

経験年数では一概に語れませんが、10~20年目の参加者が多いのも、テクニック以前を問う講習会だからかと思います。
自主練習会も開いているので、年数の浅い方々も、きっちり続いています。

継続受講の参加者が、あと数名増えても運営できそうなので、あらためてご案内させて頂きます。

1. 日時
① 2019年9月28日(土) 13:30~16:30 (13:15受付開始)
② 2019年9月28日(土) 17:00~20:00 (16:45受付開始)
③ 2019年9月29日(日)  9:00~12:00  (8:45受付開始)
※1コマだけのご受講も可能ですが、内容に連続性・関係性があるので、できるだけ連続・継続してのご受講をお勧めいたします。

2. 会場:
日時①②について:神戸市立東灘区民センター8階 和室
日時③について :神戸市立東灘区民センター9階 音楽室
(JR神戸線「住吉」駅徒歩3分、〒658-0052 神戸市東灘区住吉東町5丁目1-16)

3. 講習会費
1コマ受講:8,000円、 2コマ受講:15,000円、 3コマ受講:21,000円

4. 定員:各コマ10名

5. お申込方法:
世話人・中西眞(nmako3@gmail.com)宛てに、メールにて
(1) お名前、(2)参加希望コマ、(3)職種と経験年数、(4)ご所属(任意)をお知らせください。※参加経験のある方は、希望コマのみお知らせいただけば大丈夫です。

まるだっこの会8月 ご案内

8月は、出張まるだっこの会です。

今回、場所をお借りする「ママノハコ」は、
ママがくつろげる場所がほしい!という思いで作られた、お家のようなスペースです。

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お母さんの体にも、赤ちゃんの発達にも嬉しい、だっことおんぶ

【内容】

・だっことおんぶ、babywearingの話

・練習、babywearing体験

・お手持ちの抱っこひもの調整

【日時】
8/27(火) 10:00〜11:00

【場所】
ママ&ベビーカフェルーム ママノハコ
神戸市東灘区田中町1-15-7 パールビル5F
(JR神戸線「摂津本山駅」南口 歩1分)
https://momhaco.wixsite.com/momhaco/access

【参加費】
1500円

【定員】
5組

【講師】
中西衣理(保健師、ベビーウェアリングコンシェルジュ)

【講師より一言】

「肩こり、腰痛、腱鞘炎…」
「赤ちゃんがなかなか寝てくれない…」
「私には、どんな抱っこ紐が合うのかな…?」

こんな経験、ないでしょうか。

babywearingは、お母さんの体の調子に気付くよい機会になると思います。

また、子どもの発達を知ることで、子どもへの接し方が変わります。

みなさまの子育てが、より健やかでありますように、お手伝いができると嬉しいです。

【お申し込み、お問い合わせ】
「整体だるま堂 住吉」HP内のお問い合わせフォーム、
または、info★daruma7korobi8oki.com(←★を@に変えて)まで。

Instagram(babywearing.kobe)でも、まるだっこの会の様子をご覧いただけます。

「追っかける」

(ヒモトレフェス2019の補足、のようなもの①)

「追っかける」ように触れる。

このことは、「アクティブタッチ」”active touch”とも表現できます。
(子どもの発達に関わる分野では、この表現が多いです)

「追っかける」の対になる態度として、僕が二つ思い浮かべるのは、

「どうせ、こうなるだろう」
(結果の先読み)

「追いかけさせられる」
(他の誰かが定めた目標などを)

というものです。

そうではなく、内からの衝動、外への必然性があって、「追っかける」。

20190802078

この写真の植物は、命というプログラム(内)をもって、日光や水(外)へ向けて、
伸びていきます。

それを観ていると、「私はなぜ、この働きを勝手にやめてしまうのかな」
という問いが立ちます。

その問いを、思弁的にではなく、体でもって、程よく「ふわっと」知れるのが
ヒモトレだと、僕は思っています。
(時として、この「ふわっと」が曲者ですが、さておき)

発案者の小関勲先生が「ヒモトレという名前は外していい」と言うように、
名前や方法以前の、このような態度や構えを、僕は大切にしたいです。

今回のヒモトレフェスでは、

向かいの人と、指先どうしを合わせて、向かいの人がしゃがむのを「追っかける」。
四つ這いになって、背中に人を乗せ、乗った人が動くのを、背中で「追っかける」。

という経験を、ヒモの有り無しで比べてみました。

ヒモがあると確かに、「追っかける」のが滑らかになるし、
「追っかけてもらう」側も、動きがより自由になります。

そこから、「では、どうすれば…」という、それぞれの工夫が始まれば、
とてもありがたいです。

ちなみに今回、「追いかける」という余所行きの言葉ではなく、
「追っかける」という言葉を選んだのは、
マニュアルメディスンをご指導くださる高橋透先生の影響です。

検査・施術においても、現象を「追っかけていく」態度が求められるのですが、
透先生が山形弁をまじえて「追っかける」という言葉をおっしゃる時、
何とも言えず心地よい、勢いを感じるのです。

以上、今回試みたことと、その背景、そして出典(?)でした。

ヒモトレfestival 2019

ひもトレフェス2019
DAY1で発表させていただきました。FB_IMG_1565863842082

ワークショップ形式で、施術と遊びの共有項をご紹介しました。

主体性をもって「追っかける」ように触れること。
体の構えができることで、情報の取捨選択がよくなること。
これらは今、僕自身が最も必然性を感じて、取り組んでいることです。

深めていけばキリのない事柄ですが、学びのきっかけとして、
いくらかでも皆さまの心に残ればうれしいです。

そして今回、印象に残った言葉。

ひもトレ発案者・小関勲先生
「他者の評価軸や、短い時間軸から一旦離れて(適度に距離をとって)、自分を知っていく」

武術家・甲野善紀先生
「施す側の状態も、結果を左右する要因になっているのでは」

この言葉から思い浮かぶ景色が、去年とは全然違います。

という真面目な感想もありつつ、
広島の安田真行さんによるバランスからだ塾体験、つくばの小磯直樹先生による「釣り合い」講習、
驚きの連続で、おんもしろかったなー