だるま堂の待合スペースが、娘達にとって、お客さんと交流させてもらう場になっています。
本棚には今、秋にお薦めの本が並んでいて。
手に取ってくださる方、感想をくださる方、気にかけてくださる方、皆さんいつもありがとうございます。
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本棚には今、秋にお薦めの本が並んでいて。
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『さよなら、男社会』(尹雄大、亜紀書房、2020)
今、読めてよかった。
タイトルから思い浮かぶ「男性批判」の文脈は、一切ありません。
むしろ、この本を読めば救われる「男性」(女性の内にいる「男性」含めて)が多いのでは、と思います。
感想を少し。
社会について論じるならば、社会の基となる、個々の身体の探求から初めざるを得ない。
尹雄大さんの著作から、私は毎回このメッセージを受け取り、救われます。
そうして、自他の身体を省みた時に、「ありえたかもしれない」理想や、「そうであって欲しい」願望を押し付けることが、身体にとって、いかに無益(でありながら、いかに執拗に繰り返される態度)かを、日々思い知ります。
さりとて、これは「希望を持つな」という話では、決してありません。
誰の物かも分からない理想や願望に、きちんと「さよなら」することで、他ならぬ自らの希望が、明晰に立ち現れる。
そんな慈しみに満ちた話かと思いました。
自分の内なる曖昧模糊とした葛藤に、きちんと「さよなら」したい。
そう思う男女の手に、届いてほしい一冊です。
砂時計。終わりへと向かう時間、限りある命の象徴。
※道具のラビリンス(迷宮)は、2014年~15年にかけて、和光大学の学生によって、ほぼ週刊で刊行されていた zine(個人発行の小雑誌) Camel magazine に連載されたものです。
紹介済みの回は、こちら↓
道具のラビリンス(迷宮)書庫
「マッチ擦る つかのま海に 霧深し 身捨つるほどの 祖国はありや」
※道具のラビリンス(迷宮)は、2014年~15年にかけて、和光大学の学生によって、ほぼ週刊で刊行されていた zine(個人発行の小雑誌) Camel magazine に連載されたものです。
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時代や地域によって異なる(時に交わる)、素材や装飾などのディテールを眺めるだけでも、贅沢です。
「失われ行く道具の失われた物語を探る旅」。
文中にある、「1962年、療養中だった古今亭志ん生が寄席に復帰する日、玄関で奥さんが火打石をカチカチと打つ厄除けの「切り火」で送り出したニュース映画」。これまた、粋ですよ。
※道具のラビリンス(迷宮)は、2014年~15年にかけて、和光大学の学生によって、ほぼ週刊で刊行されていた zine(個人発行の小雑誌) Camel magazine に連載されたものです。
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偶然に起こる自然発火(=神々の火)ではなく、自らの手で火を起こした時、人類に何が起きたのか。そして、もし自らの手で火を起こせなくなったら、人類に何が起きるのか。
「常識」を、心地よく揺さぶられます。
※道具のラビリンス(迷宮)は、2014年~15年にかけて、和光大学の学生によって、ほぼ週刊で刊行されていた zine(個人発行の小雑誌) Camel magazine に連載されたものです。
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かつて身の丈で測られた、長さや間合い。いつしか文化として洗練され、文化間の摩擦を経て、共生に至る。
「ものさし」という道具から、垣間見る歴史。
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尺、寸、文、あた、つえ、ひろ、キュビット、フィート、インチ、…
「ものさし」は、身の丈から生まれ、時代や地域によって違った。それを知ると、世界が少し親密になり、自由になれる気もします。
※道具のラビリンス(迷宮)は、2014年~15年にかけて、和光大学の学生によって、ほぼ週刊で刊行されていた zine(個人発行の小雑誌) Camel magazine に連載されたものです。
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細部の観察。集光と発火。きらめく錐面。内奥に宿る虹。
古代から人々を魅了して已まない、レンズと水晶の世界。
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「ひじり」とは。
仏教では「聖」の字を当てたが、元は火を「知(領・治)る」者。月や太陽の運行を知り、季節や月日の巡り、日々の時間を正確に知る者も、ヒジリ(日知り)と呼ばれた。
機械式時計という、小宇宙への招待。
※道具のラビリンス(迷宮)は、2014年~15年にかけて、和光大学の学生によって、ほぼ週刊で刊行されていた zine(個人発行の小雑誌) Camel magazine に連載されたものです。
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