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「理学療法士が知っておきたいヒモトレ」ご報告

山口市にて、「理学療法士が知っておきたいヒモトレ」セミナーの講師を務めさせていただきました。
恩師・比嘉竜二先生から紡がれたご縁で、山口のお仲間が招いてくださいました。
前日に藤野貴之先生のご案内で訪れた、朴の森・鍵山記念館の余韻も残り、「凡事徹底」を通奏低音としての一日。

まずは、ヒモトレの導入
次に、医療職としてわきまえておきたいヒモトレ評価法
そして、ヒモトレでの送り手・受け手の感受性の変化
最後に、ペアヒモトレ

という、一度は通してお伝えしたかった内容が、実現しました。

理学療法士がヒモトレを知るなら、患者さんに、間違いなく、高い確率で良い方向へ変わっていただく視点を、持たないといけません。
(と、ヒモトレ以降の出会いから僕が教わりました)
また、あるヒモトレで良い変化が出るなら、手技や運動療法など、「より良い」すべを模索することを、怠りたくありません。FB_IMG_1540772139380

ありていに言えば、「ヒモトレに頼る程度、ヒモトレで左右される程度の施術しかできないのなら、施術者が大いに自省せなあかん」。
これは今、言ってて震えます。けれど、矜持は持たねば。FB_IMG_1540772174122

FB_IMG_1540772189962そして、ヒモトレの良さ、面白さはそれに留まらず。
たとえばご家族の中に、介助者と要介助者の役割がある場合、
お互いにヒモトレをすることで、介助負担が軽くなる、関係性に変化が生まれることが、よくあります。

セミナーでも、施術の送り手がタスキやお腹ヒモを巻くと、受け手の安心感や心地よさが変わるのを、経験してもらいました。
(てことは…、という自省を忘れずに…ですね)

そして最後のペアヒモトレ。
一日学んできた疲れや緊張感も、ほわっと緩む心地よさでした。
上司と部下のペアも、一緒に巻かれると距離感が変わる面白さ。FB_IMG_1540772217163

使い方の多様さは、言い始めるとキリがないですけれど、ヒモトレから観える価値観、医療職としてヒモトレから学べることなど、
お伝えしたいことは、おおよそお渡しできたと思います。
あとは、ご参加の皆さんが、それぞれの場で実践や気づきに繋げてくださることを、楽しみにしています。

今回はことさら、この時・この場に導いてくださった皆さま、当日出会った皆さま、その先にいる皆さまのお顔が目に浮かんでいます。
ありがとうございました。FB_IMG_1540730124306.jpg

まるだっこの会 ご報告

10月14日(日)午後の、まるだっこの会。
お母さんと1歳0ヶ月のお子さん、一組にご参加いただきました。

お母さんからは、「おんぶがしたい」というご希望を伺いました。
おんぶには、親子で同じものを見られる(例えばおんぶしながらお料理していると、子どもが野菜の名前や包丁の扱いを勝手に覚えてしまうことも)、
子どもを寝かしつけながら家事ができる、などの良さがあります。

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今回は、「おんぶしようとすると子どもが嫌がってしまう」というお声から、さらし、おんぶひも、へこおびを一緒に練習。

日頃お使いだったさらしの素材が、途中から伸びる素材に切り替わっていたため、安全性やお子さんの安心感への影響について、お伝えしました。
おんぶひもでは、普段のおんぶの位置が下がってしまう原因を掴めたようで、すっきりされたお顔が印象的でした。
へこおびの応用範囲の広さや、その時々のお子さんの様子に合わせた微調整なども、すいすいと吸収されて、こちらが嬉しくなるほど。

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色々な発見、経験が楽しいご様子で、「子育てが楽しくて!」と話されていたお母さんの、笑顔が素敵でした。

「子育てが、正直言うと大変で…」という方も、「不器用なんだけど大丈夫かな」という方も、もちろん安心して、いらしてくださいね。

11月14日(水) 10時30分~12時は、おかげさまで満席となりました。
11月25日(日) 13時30分~15時、まだ空きがございます(二組)。まるだっこ201810-2

だるま園10月「つられて動く」ご報告

テーマは「つられて動く」。大人13名、子ども5名で楽しみました。

事前に「大人がちょっと多いかな」と思ったのも杞憂に終わり、
子どもは子どもで、さっさと場に馴染んでしまい、
「子どものような大人」たちも、好奇心まる出しで動き回る、
という場が出来上がりました。

今回は、準備運動から伏線があり。
「石鹸で手を洗う」仕草を、直立のままやってみる/仕草につられて立ち位置も変えてみる。
「波につられるワカメのように」動いてみる。
なんてことを試しました。

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ワカメのあいだ、大人も子どもも、遠慮なく「ちゃんと」変な形になってくれて、ひと安心。

そして、今回も転がってみる。
自分から転がるのではなく、指先につられて転げる。
風船の形につられて、転げる。

さらに、自分だけでしゃがむ/つられてしゃがむの違い、など。

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もちろん、ひもトレ祭で仕入れてきたペアヒモトレも、さっそく取り入れ、
「離れると、ただそれぞれの動き」、「近過ぎると、邪魔される動き」、
その間にある「ちょうどいい距離感での動き」の不思議さに、やっぱり笑ってしまいました。

ペアヒモトレの応用として、おんぶヒモ。子どもが子どもをおぶって走る場面もあり。

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ペアヒモトレで賦活された「相手の背中に触れた刺激が、自分の背中でわかる」感じ。
それを残したまま、目をつむった人を導いてみたり。

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「つられて動く」をきっかけに、色々な経験をしました。

ここで一つ、参加者のご感想を。

「…頑張ったり、ふんばったり、やってやろうと作為的になることを手放すと、「あら!?できてる!」の連続!
ひっぱるのではなく、後からついていくのでもなく…
するのでもなく、させられるのでもない…別の世界。」

だるま園で大切にしたい事を汲み取っていただき、只々感謝です。
「あら!?できてる!」の経験がまずあって、それを疑わずに進むもよし、「…てことは」と遡って楽しむもよし。
いずれにしても、まず初めに、心が動く経験あること。それは大切にしています。

今回のテーマは、より深めていきたくなりました。今後、また何らかの形で出てくると思います。
次回のだるま園。屋内編は、2018年11月25日(日) 9時30分から、同じ東灘区民センターにて。
ピンときた方はぜひ、ご一緒しましょう。

5歳の女の子から教わったこと

昨日診せて頂いた、5歳の女の子。

症状としては、両手の中指と左手親指の、バネ指(指を握った後、伸ばしきるのが難しく、クリック感がある)。
1~2歳から、その傾向はあったそうです。
手術を勧められた経験もありますが、親御さんの希望は、「完全に治らなくていいので、うまく付き合いながら、成長に合わせて様子をみたい」。

手を診せてもらうと、確かに手根骨・中手骨は、おっしゃる症状が出そうな配列。
遊びがてらジャンプしてもらうと、頭部と手首(特に左)は、反る方への緊張が強まりやすい。
右骨盤隔膜、両横隔膜、左後頭下の可動性低下。概ねそれと一致する筋力低下。

このような所見だったので、良くなる可能性を感じ、触らせてもらいました。
後頭下を触り始めると、それまで賑やかだった女の子が寝息を立て、手足をピクピク動かしているので、治る力に感動しつつ5分ほど、数か所を施術。
施術後、可動性と筋力の変化が見て取れ、バネ指の症状もなくなったので、今後の方針を親御さんと相談しました。

この度は幸い、親御さんも治療者なので、先のような所見とともに、ヒモトレの鉢巻きと胸ヒモ(可動性の落ちていた高さに)をお伝えしました。
家にいる時・眠る時に、気が向けば巻くという程度で、2週間ほど経過を観ることにします。
親御さんの観る目が確かなのと、またお会いできるのがわかっているから、できる選択です。

今回、このようにご報告するのは、「こんなに上手く対処できて、すごいだろ」と言いたいわけではなく(むしろ書くほど、未熟さが浮き彫りになって恥ずかしい)。
「評価・検査をすると、自分の手におえる状態か否かがわかり、自分が手放して良いこともわかる」という経験が、あらためて新鮮だったのです。

評価・検査という言葉自体、治療者でなければ、馴染みがないかもしれません。評価といっても点数付けをするわけではなく、体の特徴を見出し、関わるうえでの優先度を付けるような過程です。
僕が知っている治療者は、(言語化するか否かは別として)この過程が精密、かつ、教育的です。
評価してもらう段階で、体を通して、「こっちに動くと良いよ」「こっちへ行ってみたら、どう?」というメッセージを感じます。

それは一つ、治療者を選んで頂く尺度になると思いますから、どうぞ頭の片隅に置いてください。
我ながら「どの口が言うんじゃ」と思いますが、自戒を込めて…

お薦めの一冊 『世界のだっことおんぶの絵本』

こんにちは。整体だるま堂の中西です。
本日、神戸は爽やかな秋晴れです。

さて、おかげさまで、今月から船出した「整体だるま堂」。
地域の「治癒、成長、学びの場」として、大切に育ててまいります。

僕たち家族にできることは本当にささやかですから、三つの事業を軸として、自分たちがよいと思うことを、地道にお伝えしていきます。

三つの軸とは、

・施術と武術(これは僕にとって分かちがたい「一つ」の軸)
・自然活動
・だっことおんぶ

です。

施術は、もちろん最も大切な柱です。この柱がしっかりする程、他の取り組みも豊かになると思っています。

自然活動は、「だるま園」にて。「園」と言っても、園舎はありません。月に一度、大人も子どもも一緒になって、自分たちのルーツである体や文化に、目を向けてみます。

そして、だっことおんぶ。こちらは主に、妻が担当します(近日中にご案内させて頂きます)。

近頃、小児科医や助産師、小学校の先生とお話する機会が多いのですが、こぞって懸念されているのが、子どもたちの姿勢、呼吸、運動経験の偏りについてです。
それらの偏りが、いつ・どこから始まっているのかは、個別性もあり、一概に言えない(言い過ぎると「呪い」にもなりうる)と思いますけれど。

だっこやおんぶが、赤ちゃんを「運ぶ」という目的にとどまらず、赤ちゃんの姿勢、呼吸、運動経験に豊かな恵みをもたらすことは、間違いないと思っています。

そのような、だっことおんぶの豊かさを知るのに、お薦めの一冊。
『世界のだっことおんぶの絵本』、メディカ出版、エメリー&ドゥルガー・バーナード文・絵、仁志田博司/園田正世監訳

文化の異なるさまざまな地域で、人々がどんなふうに赤ちゃんをだっこしているのか。
鮮やかな色合いの絵と、背景にある人々の暮らしを眺めるのも、楽しいです。ぜひ手に取ってみてください。

それでは、今日もよい一日を。

だるま園9月「ころびかた教室」ご報告

大人10名・子ども6名での、ころびかた教室。

「主体的に転がる」

「環境に適応して転ぶ」

「いつでも転べる」

「転べるようになると転ばない」

という道のりを、経験して頂きました。

というより、皆さんの体の中に「すでにある」経験を、思い出してもらいました。

参加者からのご感想を紹介します(40歳代女性)

「初だるま園、普段しないことをたくさんして、普段動かさないところを動かしたような気がします。
昔、マット運動で前転なんて簡単だったのに、ごろんと転がることのなんと怖いことか。
まっすぐにいることがほとんどなので、体も固くて、転がるための丸さが体にないんだな、と思いました。
風船を抱いてゴロゴロしたとき、頭を打たないようにと体を丸めることで容易に起き上がることができるようになったのがすごい発見で、ゴロゴロするのが楽しくなりました。」

…ヒモトレや風船をきっかけに「できる」こともありますし、大人が子どもにつられて「できる」こともあります。もちろん、子どもが大人を真似て「できる」ことも、たくさん。人それぞれの、経験があります。

そして一人一人、「できた」経験から紡がれる言葉や思いが違うのも、当たり前のことだではありながら、あらためて豊かで面白く感じました。

だるま園8月「住吉川であそび、タルマーリーのパンを食べる」ご報告

だるま園8月「住吉川であそび、タルマーリーのパンを食べる」
大人5人・子ども7人で楽しみました。

水の厳しさ/水の恵み、火の怖さ/火の恵み、発酵の知恵/命の恵み。
言葉にせずとも経験として、何かをどこかに、残していただければ幸いです。

ご参加の皆さん、恵みのパンを届けてくださったタルマーリーさん、ありがとうございました!

だるま園7月「自分を養い、子を育むヒモトレ」ご報告

だるま園7月「自分を養い、子を育むヒモトレ」、楽しく終えました。

「年上の子が年下の子をおぶう」身体が当たり前だったのが、ほんの60年前。
今回は、そんな身体を近しく感じるように、ヒモトレと遊びを重ねました。

ここ数日の雨で溜まった、子どもたちのエネルギーを発散したく、今回は当日参加も受け付けました。
僕一人では難しいところ、井手くん、川原田青年という、凱風館の左右のエースが助けてくださいました。ありがとう!

そして何より、ご参加の皆さまのおかげで、よき時間となりました。感謝!

だるま園6月「生きものの気配を感じる」ご報告

だるま園、開園の日。祝福を感じるお天気でした!

「生きものの気配を感じる」をテーマに、ネイチャーゲームを3つ、経験してもらいました。
試したのは、「たべあと」や音、肌触りを含めて、生きものの気配に気づくこと。そして、生きものが生きるために、どう在るのかについて、思うこと。(子どもたちには、ただ楽しんでもらえれば)

そもそも、このような試みの初回に来てくださる方々ですから、「たて糸を紡ぐ」、平たく言えば、「大人みんなで、子どもみんなをみる」という、だるま園の通しテーマは、あらかじめ達成されていたわけで。
おかげさまで、みんなが安心して、身を任せられる場ができました。

園の足場が固まれば、火をおこし制御する、刃物を扱うなどの経験を通じて、自分の中の「たて糸を紡ぐ」ことまで、掘り下げていきたく思います。
ローカルに、月1〜2回の開催を続けます。

ありがとうございます。