医師・AT・鍼灸師・柔整師・PT有志による「境界なきアスリートサポート」。
この稀有なチーム主催の、
藤井康成先生(鹿屋体育大学教授)『スポーツ障害におけるメディカルチェックの重要性』を受講しました。
藤井先生は、肩・肘がご専門の、手術も担当する整形外科医です。
診察では、肩・肘のみならず、胸郭・骨盤帯・足部を含めた機能診断をもとに、
手術適応、術後の経過などについて、判断なさっています。
もしかすると、一般的な医師の診察風景とは、印象が違うかもしれません。
講義でも、診療のデモンストレーションを見せてくださいました。
のっけから、「機能障害=知覚情報入力障害」という見解を示されたので、びっくり。
つまり、「悪い」とされている部位・現象も、入力障害部位に適切な刺激入力があれば、改善されうる。
逆に言えば、生活習慣も含めた入力障害が変わらなければ、「悪い」部位・現象も改善しない。
整形外科疾患も、「生活習慣病」と例えていらしたのが、印象的でした。
患部自体の運動傾向の把握、適切な刺激入力の選択など、とても勉強になりました。
また、
・モーションとカウンターモーション
・動き終わりに、次の予備動作が入っているか(動き終わりから、まだ動けるか)
など、武術にリンクする学びも多く。
誤解を怖れずに言うと、医師の本気、すごいです。
(山口光圀先生に感銘を受けて、今のような診療を築かれたというお話に、納得)
おかげさまで、自分の立ち位置、やるべきことも、より明確にわかってきました。
藤井先生、貴重な機会をくださった「境界なきアスリートサポート」の皆さま、ありがとうございました!