池上正さんファミリー野外教室のこと

池上正さんのファミリー野外教室に、家族で参加しました。
池上さんは、『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』 (小学館,2008)、『叱らず、問いかける 子どもをぐんぐん伸ばす対話力』 (廣済堂出版,2013)などの著書もある、サッカー指導者です。

真冬を除いて月に一度、大阪府千早赤阪村で開催されている、この教室。
池上さん自身が、「この場所のいちばんの良さは、遊び道具が何もないところです」と仰るとおり、あるのは小山と広場と炊事場くらい。

薪割りや火つけ、炊事など、最低限の段取りだけがあり、決められた役割分担もありません。
子ども達は、勝手に自分の好きなことを見つけて、没頭します。

木を切る、火をつける、食事を作る、小山を駆け下りる、落とし穴を作る、自分の背丈の何倍もある竹を運んでくる…。
そんな時間を過ごしているうち、子どもの(大人も)体の密度が高まってくるように見えました。
ぱつんぱつんに、弾けそうな「いのち」を感じます。

「この木、どうしたらいい?」と子どもに聞かれ、池上さんの答えは「考えてごらん」。
窮屈そうに作業する子どもには、「自分が動きやすいように、周りに落ちている物を整えてみたら?」。
与えるだけの指導はただの一度もなく、問いかけだけが豊かな、一日でした。

何もなければ、工夫して遊び始める。
問いかけだけあれば、自ら学び始める。
「いのち」は必ず、守られている。

いやもう本当に。これ以上に大切なことって、あるんかな。
こんな場を、自分の住む街でも当たり前にしていきたいな。
と、あらためて思いました。

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