おかげさまで、開業から4ヵ月。
お越しくださった患者さんの分だけ、カルテも増えてきたので、一旦すべての患者さんについて整理しました。
カルテを見ながら、「関わる目的、現状、今後の見通し」を(自分で自分に)喋ってみる、というものです。
この作業は、勤務か開業かに関わらず必要ですし、複数で働いている方が「検討会」は開きやすく、より客観性が担保されるのかもしれません。
けれど僕としては、開業し一人職場になってみて、この作業がずいぶん捗るようになりました。
こちらが一人だと、介在する条件が少ないぶん、トライアル&エラーを展開しやすいのかな、なんて想像しています。
あるいは、ただのわがままな気質によるものかもしれません。
トライアル&エラーを展開しやすくなったのは、マニュアル・メディスンの原理を学んでいる影響も大きいです。
筋骨格系、それに付随する血管、リンパ、神経という、多くの要素と相互の関係性を、それぞれ特殊な検査で捉えていくのは、とても大変です。
その点、マニュアル・メディスンでは、四肢長・アライメント評価、可動性検査、触診(組織の質感)、筋力検査などの、「ごく普通の」評価・検査が主です。
これだと、「頭の中が忙しくなりすぎず」、とてもありがたいのです。
さらに、それぞれの結果を相互補完的に解釈すると、一人の患者さんについて、結果・経過を計るための指標が見出しやすいです。
その指標と、患者さんの状態を、思い込みなく追っていくと、少なくとも見当外れのことはしなくて済みます(見当外れになっていれば気づけます)。
そんなわけでカルテには、必要なかぎりの検査結果と指標、自分のしたこと、を記載しています。
(謙遜でもなく)たいした事ができないので、このカルテ整理の時間は続けていきます。